2016 社会言語論2 グループ発表

「社会言語論2」では言語とジェンダーというテーマでの講義とその内容を受けたグループ研究を行いました。各グループ30分程度の時間内で発表と質疑応答を行いました。以下がグループ研究のテーマと若干のコメント。

 

1.オネエが話す言葉の共通点

  (オネエ言葉はどういった資源を利用しているのでしょうか?)

2.小説において作家の性別により登場人物の台詞は変化するのか

  (明晰な分析でした。小説と映像化の比較も興味深い点)

3.日本における翻訳にみられるジェンダーの意識づけ

  (テレビ番組「YOUは何しに日本へ?」のキャプションの考察がおもしろい)

4.テレビCMから捉えることばとジェンダー

  (はっきりとした性別指向性が言葉にも表れている。分析には間テクスト性という概

   念も大切)

5.ジェンダーレス男子VS女子

  (性別の越境を許される線はどこまで?、あるいは許されるのは誰だろうか)

6.同性同士の会話における男女差

  (若い男女の会話分析でしたが、男女では会話スタイルに差がある様子)

7.社会言語とイメージ

  (タイトルがわかりずらいが、話し相手に対する先入観念と話し方の関連性)

8.言葉の変化と社会の関係

  (問題意識が大きいのだが、、、)

9.女性は男性に比べて共感する?

  (考察の結果、答えはイエスでした)

10. SNSにおけるジェンダーのあらわれ方

  (Twitterを調査し、表現に男女差を見つけていました)

11. ドラマにおける若い女性の女ことばの使用状況

  (もはやドラマでも女ことばの使用は少ない)

12.  ドラえもんのセリフからみるジェンダー意識とステレオタイプ

13. 男性は中性化しているのか:男性ファッション誌から分かったこと

  (少なくともメンズノンノは中性化していないらしい)

14.  アンパンマンが子どものジェンダー意識に与える影響

  (タイトル変えないとね)

15.  言語によるアイデンティティの構築

  (セーラームーンの登場人物のキャラと話し方の相関を分析)

16.  男性・女性翻訳者が女の言葉を訳すとき

  (同一の作品を性別が異なる訳者が訳しているものを比較。やり方はおもしろい)

17.  メッセージの中におけるジェンダー

  (LINEとMessengerでの男女のメッセージの違いを考察。男性が女性に送信するとき

   いは女性流にスタイルを変えているのがおもしろい)